経営企画室
経営企画室
財団経営のかじ取り役として
INTERLOCUTOR
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経営企画室長 佐々木 勝敏 Sasaki Katsutoshi
進行 係長 矢野 宏輔 Yano Kousuke
部門長に経営企画室のこと、
思いを語ってもらいました。
経営企画室の役割とチームビジョン
経営企画室が設置された経緯について、お話しください。
佐々木 経営企画室は、2016年に新設された組織です。当時の財団の状況は、1980年の創設以来順調に成長を続け、特に直近の10年においては驚異的ともいえる財務規模・組織規模の拡大と成長が続いていました。
一方で、財団事業の90%以上は指定管理業務であり、人口の減少や少子高齢化の進行、経済動向などの他動的要因によりその業績が左右される不安定さが常に内在しており、先々を見据えたときには、これまでの成長動向が将来まで続かないという危機感も同時に抱える状況にありました。
そこで、長期的な視点に立った経営戦略、経営計画及び組織計画を調査立案し、計画遂行にあたっての経営資源の最適配分を主導しながら、計画の進捗と成果を検証する専門部署の創設が急務であるという結論に至り、経営企画室が設置されることとなりました。
経営企画室が何をしている部署なのか、なかなかイメージがつかないように思いますが、
具体的な役割についてお話しいただけますでしょうか。
佐々木 経営企画室の役割とは、“財団経営のかじ取り役”だと思います。
財団の規模が小さいときは、役員等が自ら経営判断を行うための情報収集を行うことが可能でしたが、その規模が大きくなるとすべてを把握することが困難になってきます。
そこで求められるのが、経営企画室の存在です。
事業対象者のニーズ動向分析や同業他社調査などをもとに中長期的な経営企画の立案を行うことや経営層が速やかに意思決定を行えるよう先回りして、様々な事前調査や提案資料等の作成を行うことが経営企画室の主な役割です。
具体的な業務の一例で言えば、理事会・評議員会の議案作成、経営会議の運営、各種調査やデータ分析、各年度の事業計画の基本方針や各種計画の策定と予算調整、人員配置計画、経営層からの特命事項などが主な業務となります。
経営企画室の今後の展望をお願いいたします。
佐々木 経営企画室のチームビジョンは、「10年後・20年後、私たちが経営を担う機会を得たときに自分たちが困らないよう、当事者意識を持って、今何をやっておくべきかを考え、設定していくこと」としています。
つまり、当室でどのような内容の仕事をすべきかを職員一人ひとりが自ら考え、部門内で設定し、各種方針策定や必要であると考える改善策等を経営層に提案していくことで財団の発展に貢献していくことを目指すものです。
急速な社会環境の変化にも対応できるよう財団経営も適切に変化させる。この行動を主導するに相応しい組織にさらにアップデートしたいと考えています。