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総務課

楽しんで働ける、組織を目指して

INTERLOCUTOR

  • 事務局長 Oide Yuichi
  • 指導員 Inaba Maki
  • 指導員 Jitsuishi Naoya
  • 指導員 Yamada Takuto
  • 指導員 Kageyama Yuna

進行 課長 Doi Seiko

担当しているからこそ分かる、総務課のこと。
部門長と若手職員、それぞれの思いを語り合ってもらいました。

今振り返る、
総務課の歩み

生出事務局長はプロパー職員最初の総務課長という経歴をお持ちですが、昔の総務課はどんな感じでしたか?

生出 今でこそ総務課や経営企画室があり、当たり前に管理部門が存在していますが、設立当初の総務課は、札幌市からの派遣職員が部長や課長などのポストを担うことでバックオフィスが機能していました。それが徐々に活動協会のプロパー職員が担う体制になっていきましたが、当初はどこか派遣職員のお手伝い的な感覚で、自分の仕事という意識が持ちにくかったように思います。

何かその時、感じたことはありましたか?

生出 総務にはさまざまな問題が持ち込まれます。事務のプロフェッショナルである派遣職員に代わって、我々が安心感を与えられるだけの力をつけ、自分一人の力ではなく総務課として信頼されるようにならないと相談もされなくなってしまいます。分からないことばかりでしたが、いろんな方からお知恵を拝借したり、道筋を一緒に考えたりして、手探りながらやってきました。

総務課ができて、組織として変わっていったのを感じましたか?

生出 その潮目はあったかもしれません。各部門とは、良い意味で対立していました。どっちが良いとか悪いとかではなくて、やりたいことや実現したいことがあって、それをちゃんと実現し軌道に乗せるために、お互いが果たす役割の違いみたいなものがあったんです。

スタート当初は、現場の思いと運営上の考え方が合致しないときの立ち振る舞い方には苦労しました。でも今は自分たちの担っている役割や位置付けは確立できているので、後はその先を見据えるだけです。

仕事を通して得た
「気付き」

皆さんは、今総務で仕事をしていてどうですか?

實石 大変なこともあるけど、学べることは現場とは全然違いますね。「お給料ってこんな手順を踏んで支払われるのか」とか「経理ってこのようにやるんだ」とか、今まで知らなかったことをここでたくさん学べています。

生出 私も子ども会のリーダー研修のつながりから、活動協会に入ったら人と関わる仕事ができるんじゃないかと何となくイメージしてたけど、32年間を振り返ると、ジャージを着てるよりネクタイを締めている方が長かったですね。

影山さんは総務に来て感じ方が変わりました?

影山 去年までは施設の職員としての意識が強くて、ごく狭い範囲だけを見て仕事をしていました。総務課に来て採用に携わることで財団全体の動きを知ることができ、自分は財団の職員だったんだな、と再認識しました。最初は漠然と総務課に対してちょっと怖い印象を抱いていましたが、来てみて変わったと思います。

稲葉さんはもともとどんな仕事をしたくて活動協会を選んだんですか?

稲葉 もともとは企画事業課でイベントをやりたいと思っていましたが、児童会館に配属されました。その時、ほかのボランティア団体などが自分たちと同じ事業を、会社としてではなく、それぞれの余暇を使って行っていることを知りました。仕事としてやっている我々との違いや仕組み、お金の動きなどを知りたくなって、総務に異動希望を出したんです。

山田さんは日々の業務を通じて、自分の仕事について思うことは何かありますか?

山田 私は4年間児童会館で勤務した経験がここでも生かせると思っていましたが、やっぱり仕事内容は全然違いました。さっき事務局長が、分からないことばかりで、と言ってたのでちょっと親近感が湧きました(笑)。やっぱりそういう時期があったんだな、私も頑張ろうと思いました。

今までは、子どもを含め保護者や地域の方といった、外部の方、周りの方をサポートしていく感覚でやっていましたが、総務課では、どちらかというと協会内のサポートをしていくところだと感じています。でも労務と研修を担当し、現場の人たちからの問い合わせ対応や手続きをしていく中で、「人を支えていく」という根本の部分は変わらないと気付けました。

今後また異動があったとしても、その根本はどこのセクションに行っても変わらないんじゃないかと思います。

指導員に望む
「仕事像」とは

指導員の皆さんに事務局長から、こうしてほしいという思いはありますか?

生出 とにかく楽しくお仕事をしてほしいですね。それが1つでも、少しでも意味あるものにつながっていくような思いを持って、毎日仕事をしてもらえたらいいかな、と思います。それはどの職責でも同じ。もちろんなかなかそう思えないときもあるから、遠慮なく嫌だと言える風土も作れたらいい。

人には得手不得手があるので、一人ひとりが輝ける分野で自分の役割をしっかり担えれば、強みを生かした仕事ができると思うし、そんな組織になればいいですね。自分の頑張りをアピールすることもお互いの刺激になりますが、これだけ体制もできて仲間もいるんだから、一人で背負わず、時には弱音を吐いてもいいと思います。

今はバックオフィス部門や児童部門、若者部門といったように、より専門的に事業がしっかりと立ち上がっています。もちろん問題も複雑化し深まっていて、世の中の要求にしっかりと応えていかなければならない時代になってきたのだとは思います。でも、ちょっと前まではそんなに複雑でもなく、みんながお互いの仕事に目を配りながら、一緒に取り組んでいこうという雰囲気があったような気がします。そういう原点は今も変わっていないと思うので、視野を広く持って他部門との横断的な取り組みなどにチャレンジすれば、仕事がもっとおもしろくなるはず。

設立から40年経って、これからまた長く続けていくにあたって、一番大切なことは何でしょう?

生出 正解はないけど、人がたくさんいればいいとか、ルールや規則を作ればいいとか、そんな単純なものではありません。それこそ当時の総務課は10人もいなかったし、児童会館の事務局にいた当時も、派遣職員の課長と私と臨時職員さんという3人体制でした。それはそれは大変だったけど、でも何とかやっていけていましたよ。

何かを形にしたり実現していくことに対する、思いの強さや意欲が「その先」を作っていくような気がします。そこがまず根幹にないとだめなんじゃないかな。そのためには、一緒に仕事をする人をどう巻き込んでいくかも重要です。

目標を決めて、そこへ向かってどう進むかをみんなで考える。それがバックオフィスだと思います。

様々な分野に言えることですね。

生出 もちろん自分の仕事を全うするのは大事です。でも自分が今担っていることが性に合わなかったり、もっとほかに何か得意としているものがあるかもしれない。そんなとき、悩んでいる人がいたら、手を差し伸べてあげる心の余裕も必要だと思うんです。そんな風土を、まずは自分たちの足元から作れたらいいなと思います。

総務課の未来ビジョンというものについてお聞きしたいのですが。

生出 未来ビジョンは5つあります。

まず「バックオフィス機能強化と迅速な事業部門支援」。総務課が事業部門間を迅速に支援してつなげ、問題提起をしていくのが重要な役割と考えます。
2つ目の「風通しの良い財団づくり」は、各部門としっかりとコミュニケーションを取っていくという意味です。
3つ目は「社会ニーズに応え活躍できる人材の輩出」。財団は人がすべてだと考えており、その財団を支えていける職員を輩出していくのが総務課の責務です。
4つ目は「信頼され続ける総務課」。会社の中で中枢を担うには信頼・信用されることが大切なので、そこに取り組んでいきます。
最後が「成長し続ける総務課職員」。これは一人ひとりが能力を発揮できる場を作っていくということです。

これら5つに向けて、しっかりと努力をしていこうということを、未来ビジョンとしています。

職員が担う、
総務の「これから」

皆さんがこれから目指す職員のイメージをお話しください。

實石 先を見る人になっていきたいですね。話を聞いて現状に満足しているだけじゃなくて、周りが困っていたら助ける。それによって総務全体が良くなれるのだから、そのためにはどうしたらいいのかを考えられるようになりたいと思います。

生出 今やっていることに手一杯だと周りや先を見ることもなかなかできないけど、仕事に余裕が出てくるとそれが可能になるので、まずは一歩ずつしっかり取り組んでください。無理に先だけを見ようとして足元がおぼつかなくなっても大変ですから。

影山 私は価値を広げられる人になりたいですね。そのためにも、今目の前の仕事に取り組む中で、その中の価値を自分で考えたり、関わる全ての人と真摯に丁寧に向き合っていくことが重要なのかな、と思いました。

生出 価値については、私も常に考えているところです。でも悩み考えながらも1つの目標を立てることは、絶対自分の活力になるものだと思うので、いろんなことに興味を持ちながら、その中で自分が一番力を発揮できるものを身に付けていってもらえたらと思います。

稲葉 今日は事務局長の32年の歴史を聞かせていただき、時代とともに人も制度も技術もいろいろ変わっていく中で、視野を広く持ったからこそそれを乗り越えられたのだと感じました。変化に対し自分に何ができるのかを考えるためにも、視野を広く持てる人になりたいですね。

生出 私が視野を広く持つために意識をしているのは、物事に対して常に疑問形から入ることですかね。

稲葉 疑問形ですか!

生出 物事を自分ごととして捉え、自分自身の納得をどうやって見いだすか考えることが、そのきっかけになるのではと意識しています。

山田 財団は人が財産なので、やっぱり個々人の価値・能力を高めていくことが財団のため、自分のため、ひいては人々の生活のためにもなりますよね。覚えることばかりでルーティン作業が多いけど、でもそのままじゃだめだと思うので、現状維持でなく常に成長し続ける人になることで、時代や社会の変化に適応していきたいと思います。

生出 去年より今年、昨日より今日、同じことをやっても慣れてくると早くできるようになる。私も育成課の事務局で初めて契約事務をした時、残業続きの毎日で、このまま死んじゃうんじゃないかと思ってやってましたけど、1年経って仕事が一巡すると、何となく仕事の仕方が分かってできるようになってきました。でも確かにそこで満足せず、余った時間をどう生かすかがまさに成長の幅だと思いますね。

これからも基本を大切に、目の前のことに着実に取り組みながら成長してほしいと思います。

座談会を通じて、改めて感じたことは?

生出 会社がある、事業ができる、そこに参加する人たちが幸せになれる、といったことは全てつながっています。会社も管理部門がしっかり機能しないと全体が機能しません。現場が安心して事業を展開できるためにも、自分たちもやるべきことをしっかりやらなければならない。自分たちが頑張ることで、各施設を利用する方たちに楽しんでもらえるんじゃないでしょうか。

総務だからとか現場だとこうだとかではなく、どんな仕事もそれぞれ役割が違うだけで、全ての仕事は自分たちが目指す理念に当然つながっていってるはずだとそう思っています。自分たちは良い人や良い街を作るために仕事をしているのだと、理念を掲げてやっていても、実際には書類を見たり作ったりする仕事だったりするものです。

でも全ての仕事はそうやってつながっている。その意識さえあれば、もし総務から現場に行ったとしても、財団の職員の役割、使命といったものは変わらずに仕事をしていけるんじゃないでしょうか。

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